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出生前検査が簡単になったが

タイなどの外国人女性に代理出産を依頼することが多くなってきているようですが、2014年にオーストラリアの夫婦がタイ人女性に代理出産を依頼しておきながら、生まれた子供がダウン症だったからということで、その赤ちゃんの引き取りを拒否したというニュースが結構話題になりました。非難の声が多かったのは確かですが、ここ日本においても出生前検査でダウン症かどうかを診断する方が増加しているという事実もあります。

女性の晩婚化、高齢出産に伴ってダウン症の出生確率も増えてきているのですが、何よりも以前よりも検査自体のリスクが減少したこともその要因として大きいようです。以前は羊水検査といい、お腹から子宮まで届く針で羊水を採取するもので、これは流産や羊水の流出・幹線といったリスクがありました。それに比較して今主流な出生前検査は血液検査だけで分かってしまうので、リスクはほとんどないという大きなメリットがあります。

しかし日本では胎児の異常を理由には中絶できないとされています。暗黙的には実施されているということも聞き、それは妊婦の判断によるという曖昧なものです。私の知人も、出生前検査をするかどうか悩んでいたのですが、仮に胎児に異常があった時に判断する自信がないということで、出生前検査は実施しませんでした。障害をもった子供を産むということは大きな決断です。

しかし職業柄、障害児の親の話しを聞くと、なんだかんだ運で良かった、という親御さんが多いのも事実です。障害も個性の一つと言われ始めて久しいですが、本当に障害児・者に理解のある社会が確立されてくることが、その国の成熟度として評価されるべきと考えます。